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ポップコーンマガジン 社長ブログ
2017/11/21 社長ブログ

ええ接客をするスタッフ『晃太』

今回は、うちのUCW店で頑張ってくれてるスタッフ、永野晃太について書こうと思う。

彼は、難波特別支援学校出身の20歳。知的障がいを持っている青年。

Dreamsとの出会いは彼が特別支援学校、つまり高校時代にうちに現場実習生として来てくれた時。

2年生の時やから、かれこれ4年前になる。懐かしいな~。最初はもうムチャクチャ緊張しての実習やったと思う。

そんな中、みんなが温かく見守ってくれたことが彼の印象に残ったんとちゃうかな?

 

彼の中で自信を無くしたのかどうかわからへんけど、就職を諦めそうになったこともあるみたい。

就職せずに、支援機関に行く選択も考えたみたいやけど、3年になって、再び実習に来てくれた。

それからも何度か実習に来てくれて、うちで働いてくれる決心をしてくれた。

 

一昨年の4月に入社。アルバイトとして、頑張ってくれている。

初めは少し落ち着いてる店舗の天保山店。なかなかうまくいかなかったことも多かったみたい。

そして、本格的に接客をしてみようということで、UCW店へ。UCW店はUSJの隣にあって、うちの基幹店。

 

かなり忙しく、製造も接客もテンポが早く、またそれを維持しての対応が求められる。果たして彼にそれが可能なのかどうなのか、不安もあったが、やってもらうことに。

だんだんと慣れてきて、今ではお子さんにシールを配ってくれたり、いろんな心配りをして接客をしてくれている。

ほんまに頼もしい姿を見て、安心するというか、心から嬉しい気持ちになる。

 

そんな彼も、中学時代は相当ないじめに遭ってたみたい。本人からも聞いたが、彼の親御さんからもそのことを聞いた。

入社当初は晃太と直接面談をして、いろいろと話をしていたけど、ある勉強会に行って、親御さんとの対話も大切なことを知る機会があった。

なるほど!と思い、それから親御さんとも対話を重ねた。

そうすると、いろいろなことがわかってくる。彼のこれまでの人生、今の私生活、そして仕事に対する考え方、親御さんの想いなどなど・・・。

中学時代は普通の公立中学に行って、そこの卓球部では、メガネを何度も壊されたそうで、一番酷かった時は骨が折れたほどのこともされたらしい。

それでも学校に行き続け、そして高校は特別支援学校へ。

そこでの実習先がポップコーンパパ。

 

つい数か月前は彼の反抗期やったみたい。

発育が遅いので実年齢は20歳近いけど、精神年齢は12~13歳って聞いた。

それもあってか、スタッフの言うことにやる気のない「ハイ」を言うて対応したり、生意気な態度を取ったりして、周りのスタッフのみんながどう対応してええかわからへんかったみたい。

親御さんに相談したり、面談したりして、「働ける事、そしてそのなかで叱られることの大切さ」をお父さんが家でこんこんと伝えてくれたみたいで、徐々に変わってきて、今ではほんまにUCW店の戦力になってくれてる。

ほんまにすごいと思う。

 

最近嬉しいことが二つあった。

ひとつは、UCW店がムチャクチャ忙しい日、彼はポップコーンの袋詰めが得意じゃないので、それを他のスタッフに任せて、自分はレジを長い時間頑張りましょうか?と提案してくれたと聞いたこと。

周りの状況を考えて、自ら提案するってほんまに素晴らしいと思う

今の若い子やったら健常者でも出来へんのんとちゃうかな?って思う。

もうひとつは、彼の読書感想文。Dreamsでは、月に一度課題として、社員や社員候補のスタッフ、アルバイトリーダーに3~4ページの記事を配って感想文を書いてもらってる。

致知」という雑誌からの抜粋で、目標に向かってがんばってたり、仕事に誇りを持ってる人について記事である。

最初は3~5行くらいしか書けなかった感想文が徐々に長くなり、先月の感想文では、用紙いっぱいに書いて提出してくれた!お父さんから聞いたことだが、彼にとって文字を読み、それを理解して感想を書くことは相当難しいらしい。

最初の数行の感想文も3~4時間かけて、やっと出来たもの。

れが、用紙いっぱいに書いてるのを見て、ほんまにムチャクチャ嬉しかった。

 

つい先日もUCW店に行ったら彼が居て、ポップコーンの製造の打ち合わせをしながら仕事を進めていた。

彼にとって当たり前になったことかも知れんけど、ほんまに微笑ましい。まさしく仕事を愉しんで成長してくれた晃太、これからの成長を期待してる。

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