日本の老舗企業独特の文化
日本には長年続いてる企業がムチャクチャ多いんですね。100、200年と存続する会社の数はダントツの世界一。
日本が世界一歴史の長い国って言うのも一つの要因やとも思うし、日本独特の文化がそれを支えてるって言うのも関係してると思う。
そして僕がほんまに独特で他の国の企業ではあまり聞かないと思ったのが、多くの日本の老舗企業の家訓に伝える大切にしてきた考え方。
その中には勤勉、正直、感謝、辛抱などがある。これらは現在の企業でも当てはまるし、他の国の企業も大切にもしてるとこも多いだろうと思う。
けど、他の国の企業が大切にしてるとは聞いたことがないこと、現在の日本の企業が忘れてしまっている、または否定してる考え方が老舗企業にはあったのである。
それが、「倹約」と「少慾知足」という生き方。
「少慾知足」とは、自分の欲望を抑え、現在の自分の生き方に満足する気持ちを持つこと。この考え方、どう思われます?僕は凄く大事な考え方やなぁと思うんです。
最近、日本の歴史や老舗企業のこと、世界の歴史、そしてお金のこと、資本主義のことなどいろいろと勉強してるんですが、今の経済にすごく疑問を感じるんですよね。
欧米の企業をはじめとして、日本の企業もそうですが、「少慾知足」なんて全く考えてないですよね。「倹約」なんかもない。
儲かると思えば、それが絶対的に正しいという考えのもと、法律さえ守れば、未来のことや他のことを考えず、時には手段を選ばず、目標を追求する。その目標は飽くなき欲望のもと、どんどんと大きくなる一方。
これが今の世界の現状。「これで、ええんやろか?」と言う疑問が湧いてくる。そして、「このままじゃ、絶対あかんやろ!」と言う言葉が心の中から返ってくる。
日本では、「倹約」、「少慾知足」と言う考え方に重きを置いたからこそ、多くの老舗が現代まで存在することが出来たんやろうし、そこにはお互いを尊重し、支援し合うという慣習も出来上がったんやろうと思う。
欲張って人より多く得る、独り占めして他人を蹴落としたり、貶めたりすることが、「恥ずかしい」という文化があったんやろうと思う。この考え方って大切なんちゃうかなぁとつくづく感じる。
日本人が大切にしてきた考え方、「倹約」と「少慾知足」を改めて大切にせんとあかん時代が来てる氣がする。今後もこの考え方を大切にしていこう!!