「働く」ということ
緊急事態宣言が解除されて、徐々に街にも活気が戻って来つつある。ポップコーンパパも世間の他のお店と同じく長い長い休業をしていた。4店舗中3店舗が営業していないという、今まで経験したことのない事態になり、ほとんどのアルバイトスタッフには自宅で待機してもらうという形になっていた。
うちはUSJや海遊館の隣に店舗があるため、緊急事態宣言の1ヶ月以上も前から2店休業、緊急事態宣言を受けて4月頭から更にもう一店舗が休業。その状態から、あべの店が5月21日から再開、天保山店が6月1日から、UCW店ももうすぐ再開できそうな感じである。
唯一玉造店だけが営業を続けており、普段他の店舗で働いてる社員達も、シフトの調整をしながら、玉造店で通販の業務や事務仕事を行ってくれていた。途中から通販が思っていたよりも忙しくなり、社員だけでなく一部のアルバイトスタッフにも出勤をお願いしたりして過ごしたこの4月から5月。
そんな中、みんなと面談して、「何か気になることとか、心配なことはない?」と聞くと、「早く店舗に戻って仕事がしたいです。」と言う意見がすごく多い。「へぇ~」と感心すると共に、心の中で嬉しく感じるものがある。
「この子達は働くことが本当に好きなんやなぁ」と感じるし、「この職場でこの仲間たちと働くことが好き」と言うことが伝わってくる。会社の代表として、働くスタッフ達が自分たちの職場を大好きで誇りを感じている姿を見ることほど嬉しいものはない。
このコロナでいろいろ大変なことも多いが、そんな中でたくさんの気づきもある。いつもならそれぞれのお店で頑張ってくれてる社員たちが一堂に集まって仕事をすることによって、改めて仲間と働くこと、仕事の愉しさを感じてくれてるみたいやし、支えていただいてる多くのお客様や取引先の存在への感謝の心も以前にも増して大きくなってるように思う。
そもそも「働く」とは、どういうことだろうか?とも考えたりする。現代は西欧的な考えが蔓延して「働く」のは生活をするために犠牲にすること、のような考え方が主流になっているようにも感じる。そもそも日本人と西欧の「働く」ことに対する考え方は大きく違う。
キリスト教の中でイヴが禁断の果実を食べたために「仕事」は罰として人間に与えられたものという考えがある。一方、日本では「働く」とは、「傍を楽にする」ということと言われるように、「働く」とは人間にとって尊いことだと言う考えがある。自分の働きによって世の中の、人の役に立つことに悦びを感じる、そういう文化がある。今でもそれは確実に存在する。
自分を含め、このコロナのおかげでスタッフたちは改めてそのことを実感しているんじゃないだろうか。再開してイキイキと働く姿、再開のための準備を一所懸命に頑張ってる姿、また休業を強いられる中、何とかこのお店、会社を継続させるために知恵を絞りながら新しい道を切り開いていこうとする姿を見ていると、「働く」ことの大切さに感動する。
こんな仲間と共に仕事が出来ることが本当に嬉しく思うし、頼もしくも感じる。まだまだ事態が完全に良くなってる訳じゃないけど、この仲間がいる限り、ミライは明るく面白くなりそうだ。やっと再開!!精一杯頑張って素敵なミライを創っていこうと言う思いが沸々と湧いてくる!!