「繋がる」ということ
コロナの影響で、多くのお店が休業を余儀なくされて、僕の経営者仲間でも結構大変な思いをしている人が少なくない。飲食店の方々はお弁当を販売したり、通販を行ったり、他の業界でも今までとは違うやり方を模索して、何とかこの苦境を乗り越えようとしている。
うちも主力のお店が休業になって早2ヵ月半。緊急事態宣言の1ケ月前からの休業で、たくさんの方々に気にかけていただき、多くの応援を頂いてることには、本当に感謝してもしきれない。うちは幸いにも以前から通販を行っていたんで、スタッフみんながそこに集中して力を入れてくれて、何とか頑張れてる感じである。
この期間の間、こういう時期だからこそ、「人との繋がり」、「人の温かさ」を感じることが多い。この期間の間に知り合いの方々が何度となくお店を訪れてたくさんのポップコーンを購入してくれたり、通販で友人や社員さん・仲間も分もとたくさんのご注文を頂いたり、自らのSNSを通じてうちのことを広めてくれたり。
アルコールやマスクを届けてくれてたり。本当に感謝の気持ちが湧くとともに、なぜこの人はここまで応援してくれるんだろう?と不思議に思えることすらある。本当に感動の瞬間が多くなってる。
最近の一番の感動は、先日の出来事。10年くらいはほとんど連絡など取っていない方がお店に来て、大量のポップコーンをご購入いただき、その上うちのキャラクターの入った手作りのマスクをプレゼントしてくれた。僕はその時会社に居たけど、その方には会えず、うちのスタッフが喜んで報告しに来てくれた。
なんとも言えない温かい気持ちと、うれしいしい気持ちが混ざった感じ。お礼をSNSで伝えると、奥さんがうちのキャラクターを気に入って、作ってくれたとのこと。素敵な方との繋がりがあって、自分は幸せやなと感じた。
よくよく考えるとこういうことをしてくれる人って、特別な思いとかではなく、自然にそれが気持ちええから何となく行ってるんやと思う。それが「繋がり」であり、人を幸せにしてくれるもんなんやろうなと思う。
世間では医療関係の人や苦渋の決断で営業してる人たちを論ったり、大げさに批判したりする話題があるけど、そんなマイナスなことがあるからこそ、こういう小さな優しさに感動出来ることも事実。そういう人の弱いところに振り回されるんじゃなくて、人の温かさに感動したり、自分でも行動することが大切なんやなぁと、つくづく感じる。
いろいろと思ったり、感じたりするなか、最近やっていることがある。うちにばっかり籠ってるんじゃなくて、なるべく食事の時は外に出たり、少し遠くても知り合いのところにお弁当を買いに行ったりしてる。自粛も大切やけど、今まで関わってきた人への小さな心遣いがその人にとっての温かい支えになる。これも、この時期だからこそ。僕自身が深くそれを感じている。
人との繋がり、人の温かさを通じて、この難局を共に乗り越えていきたいなぁと感じてる今日ころごろです。