一貫性の法則
先日、ある勉強会で「一貫性の法則」ということを学んだ。とてもためになり、自分を見つめ直す、すごくいい機会にもなった。
人は行動、発言、態度、信念等が一貫している相手を高く評価し、信頼する傾向がある。そのため、自身の行動、発言、態度、信念等を一貫性のあるものとしたいという心理が働く。この心理を「一貫性の法則」と呼ぶ。
そしてこの法則には、3つの一貫性がある。
3つの一貫性
- 態度の一貫性
- 平常時と窮地の一貫性
- 発言と行動の一貫性
態度の一貫性とは、人に対する態度の一貫性があるかということ。距離が近い人、立場が下の人、お金を払ってくれる人に対して、どのような態度で接しているか?ということ。こういう自分より立場が弱かったり、近い人に対しての態度は自由度が高い。自由度が高い状態でとる態度こそ、その人の本当の態度であり、そこに本性が表れやすい。
平常時と窮地の一貫性とは、平常時では人間的に信頼できても、窮地において取り乱したり、責任逃れをしようとしたり、自分都合でしか考えらることなく、行動できるかということ。この態度次第で、人の信頼は途端に失われる。窮地の時にこその人の本性が表れる。窮地においても相手の立場で物事を考えることができ、冷静な対応が出来ると大きな信頼を得る。窮地の時の対応は信頼に直結する、極めて重要な局面。
発言と行動の一貫性とは、約束のこと。大きな約束から小さな約束まで約束を守っているか。重要な契約や大事な行事など、大きな約束は重要性が高いため、ほとんどの人が守る。差がつくのは小さな約束の守り方。小さな約束の守り方に言葉に対する誠実さの差が出る。どんな小さな約束でも、実行しているか。最後まで遂行しているか。時間に遅れていないか。納期に遅れていないか。言った以上のクオリティの仕事をしているか。
いかがでしょうか?自分を振り返ると、出来てないなぁ、恥ずかしいなぁという思いでいっぱいです。「信頼を築き上げるのは時間がかかるけど、失うのは一瞬」という言葉をよく耳にしますが、まさにこういうことで、信頼ってなくなっていくんでしょうね。
部下や飲食業の店員さんに横柄な態度を平気でとる人、自分の立場が悪くなったら急に言い訳がましくなる人、約束を放ったらかしにする人、今まで何人も見てきました。そして、その度に嫌な気分になります。しかし、人のことは目についても、自分のことが見えていないことも多くあるはず。「人のふり見て、わがふり直せ!」ではないですけど、本当に気を付けていきたいことやなぁと思いました。自分の行動をしっかりと観察・反省し、一人の大人・一人の社会人として、一貫性のある人を目指していきます!